旅行記|芸術の街スペイン・バルセロナを一人旅
旅のスケジュール
旅行日:2023/3/13~2023/3/23(12日間)
費用:25万円
旅行タイプ:一人旅
ミニ国家アンドラ公国からスペインへ
フランスとスペインの間にある小さな国・アンドラ公国に滞在中だった私は、首都アンドラ・ラ・ベリャからバスに乗ってスペインのバルセロナへ。
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アンドラ公国(アンドラ・ラ・ベリャ)
↓ 約3時間
スペイン(バルセロナ)
ヨーロッパでは「シュンゲン協定加盟国」であれば、ビザや面倒な入手国手続きが不要なので、簡単に隣国へ移動ができます。旅行した季節は3月でしたが、ピレネー山脈の麓にあり標高の高いアンドラ公国では、まだ雪が積もっていました。
スペインの朝ごはんと言えば・・・
スペインでの朝食と言えば、ホットチョコレートとチュロス!と聞き、市内のカフェへ。
注文前に店内を見渡すと、なぜかチュロスを食べている地元っ子が一人もいなかったため、結局他の人が食べていたのと同じデニッシュパンを注文。ホットチョコレートはとろりとしているのにも関わらずちょうどいい甘さで、サクサクのデニッシュをつけて食べるとまた美味しい!
このセットで4.5ユーロ(約700円)という安さにも驚き、度々足を運んでいました。
バルセロナを彩るガウディの建築めぐり
バルセロナ観光と言えば、スペインの建築家であるアントニ・ガウディの建築物。
これらの場所は時期によっては非常に混むので、事前にインターネットで予約しておくことをおすすめします。日本語のオーディオガイドは内容が濃く勉強にもなるので、ぜひレンタルしましょう!
まず訪れた場所は、ガウディが手掛けた自宅兼アパート「カサ・ミラ」です。 通りを歩いていると突如現れる異彩を放った建造物。 現在でもアパートとして人が住んでいるので、一般公開されている部分は一部ですが、一番の見所はその屋上。
波打つ階段に、渦を巻くような形の煙突や排気口等、とてもアパートの屋上とは思えない世界が広がっていました。ステンドグラスのような飾りは、割れたワインボトルや陶器などの廃材。自然を大切に思うガウディの優しさも垣間見えました。
行列必至の可愛いガウディ建築「カサ・バトリョ」
「カサ・バトリョ」は、1877年にガウディが手掛けた大繊維業者バッリョ氏の邸宅です。
天井や窓等、部屋の造りだけではなく、ドアノブやシャンデリア、細部に渡るまで奇抜なデザイン。妥協を許さないガウディの芸術への執念が感じられます。一つ一つのデザインがかわいいし見応えもあるので、あまり建築や芸術に興味が無いという方でも楽しめると思います。
カサ・バトリョの屋上もまた、龍の背のような面白い建造物がありました。
バルセロナは見所が多いですが、もし時間が無く、サグラダ・ファミリア以外にもう一ヶ所しか行けないというのであれば、私はカサ・バトリョをおすすめします。
ちなみにこちらの日本語オーディオガイドはスマホ型で、部屋にかざすと当時の様子が映るというなかなか凝ったもので面白かったです。
「カタルーニャ広場」はハトだらけ!
バルセロナの中心とも言われる「カタルーニャ広場」へ。
広い敷地に、もの凄い数のハトがいたのが印象的でした。昼食は広場のすぐ近くにあったショッピングモール上階のフードコートで。高い場所から広場を一望できるのでおすすめです。
広場から歩いて数分の場所にはガウディの師匠・ムンタネーが設計した「カタルーニャ音楽堂」もありました。
バルセロナ市民の台所「サン・ジョセップ市場」
「サン・ジョセップ市場」は、カタルーニャ広場から徒歩10分程度の場所にあります。
「バルセロナの台所」と呼ばれ、新鮮な果物や魚以外にも、食事やお酒を飲めるバルもあります。 食べやすい一口サイズにカットされた新鮮なフルーツは食べ歩きにもぴったりで、ついつい買ってしまいました。
まるでおもちゃ箱!グエル公園をのんびりお散歩
翌日は「グエル公園」へ。
ここはガウディのスポンサーであったグエル伯爵が自然に囲まれた住宅地を作ろうと計画した場所。現在は公園として開放されています。グエル公園は入場時間外であれば無料で入場できるので、朝の公園を散歩するのもいいかなと思い、開園前の早朝に行きました。
公園は広く、園内では犬を連れて散歩する地元の人も。鳥の鳴き声も響く緑に囲まれた清々しい空間は、旅の慌ただしさも忘れさせてくれます。 公園をゆっくり散歩するのであれば早朝がおすすめですが、午前中はお菓子の家のようなお土産屋さんの建物が逆光になってしまうので、それらの写真をきれいに撮るのであれば午後がいいかもしれません。
バルセロナ観光の目玉「サグラダ・ファミリア」
スペインで最も有名な観光地と言えば「サグラダ・ファミリア」!
世界遺産にも登録され、着工から130年以上経った今も尚建設中のガウディが設計した大聖堂です。とにかくスペインに来て、ここに行かずしてどこへ行く!という私にとっては憧れの場所でした。入場する前から既に一体何枚の写真を撮ったのか分かりません。
入口の「生誕の門」は、日本人彫刻家・外尾悦郎氏によるものなので必見です。ブロンズ製の扉の彫刻には、鳥や昆虫が隠れていてとってもかわいかったです。
大聖堂の内部に一歩足を踏み入れると、そこはカラフルな光の世界!
聖堂内の彫刻自体は全て白色なのですが、ステンドグラスから差し込む光が赤や黄色、青や緑、様々な色となって聖堂内を照らしています。今までに見たことのない形の柱や天井は、美しく彩られ、まるで光の樹海に迷いこんだようでした。 私は都合上行けませんでしたが、聖堂だけではなく、塔にも登れるチケットもありました。
また、夜間にはライトアップもされますが、季節によって時間が変わるので、現地で確認した方がいいでしょう。
週末の夜は「マジカ噴水」で音と光の噴水ショーを
「マジカ噴水」はカタルーニャ美術館前にあり、週末になると音と光の噴水ショーが開催されます。無料で見られる割には迫力もあって楽しめました。 開始時間は季節によって違うので、現地で確認しましょう。
暗い上に人も多いので、スリにはじゅうぶん気をつけて下さい。
スペインバル巡りならブライ通り
夕食はブライ通りにあるスペインバルへよく行きました。
ブライ通りは地下鉄「パラレル(Paral·lel)駅」から徒歩数分の場所にある、沢山のバルが立ち並ぶ飲み屋街です。
特にここのバルは、小さく切ったパンに食材を乗せた「ピンチョス」を置いているお店が多くあります。一人旅をしていると食事をシェアできる相手がいないので「色んな物を食べたいけれど一品しか頼めない」という状況が多々あるのですが、ここでは好きなものを好きなだけ注文できるのです!
注文方法はお店によって少し違ったりもしますが、基本的にはずらっと並んだピンチョスから、自分が食べたい物をお皿に取るスタイル。爪楊枝のような棒が刺さっているので、その棒の数で最後にお金を支払います。なので、英語やスペイン語ができなくても全然OK!値段も1個2~3ユーロくらいと安いので、何軒かはしごするのも楽しかったです。
観光名所が溢れる町バルセロナ
バルセロナは非常に観光名所が多い町です。今回のレポートで紹介した場所はそのごく一部で、ガウディの建築物はこの他にも市内の至る所で見ることができます。
FCバルセロナのホームスタジアムでサッカー観戦をするもの良し、地中海に面したビーチ「バルセロネータ」で美味しいシーフードパエリアを食べるのも良し、様々なアクティビティもありました。
私はサグラダ・ファミリアが完成する頃に、ぜひもう一度訪れたいと思います。