【シチリア島観光】おすすめ有名スポットランキング13選

シチリア島観光のコツ!滞在日数は何日?
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滞在日数は最低でも3日以上あると、主要名所を巡ることができるでしょう。余裕があれば、さらに2日ほど滞在して、バロック様式の街並みが美しいエンナにも足を伸ばすと、より充実した旅を楽しめます。
初めて訪れる方には、沿岸部を中心に主要都市を回るプランがおすすめです。都市郊外にある遺跡に向かうバスは、数時間に1本という場合もあり、移動にはレンタカーがベスト。さらに、海岸沿いから内陸まで車を走らせると、乾いた岩肌が広がるシチリアの風景を堪能できます。
<モデルプラン>
1日目 | パレルモ市内観光プレトーリア広場 - クアットロ・カンティ - 大聖堂 - ノルマン王宮 - パラティーナ礼拝堂 |
2日目 | モンレアーレの大聖堂 - アグリジェントの神殿の谷(ヘラクレス神殿 ・コンコルディア神殿など) |
3日目 | ピアッツァ・アルメリーナ(大聖堂・カサーレの古代ローマの別荘)- ノートのバロックの町散策 |
4日目 | シラクーサのネアポリス考古学公園 - カターニアの大聖堂や街並み見学 |
5日目 | タオルミーナ - メッシーナ(メッシーナから高速船でエオリア諸島へ日帰り観光も可能) |
シチリア島で必ず訪れたい!定番観光スポット10選
シチリア島には、古代ギリシアやローマ、ノルマン人、アラブ文化の影響を受けた史跡が多数あります。美しい海と町並み、大自然に溶け込む遺跡など、いずれも目を見張る光景です。
ここでは、シチリア島観光の定番スポット10選を紹介します。それぞれの魅力や訪問時の注意点もまとめているので、旅行計画の参考にしてください。
01|ノルマン王宮
ノルマン宮殿は、12世紀に築かれた王宮です。パレルモの歴史と文化を象徴する宮殿は、アラブの影響と中世から近代にかけての様式が一体化したアラブ=ノルマン建築の代表例として知られています。
見学のハイライトは、宮殿2階のパラティーナ礼拝堂です。金色のモザイクで描かれた聖書の物語がきらびやかで、神との対話の場にふさわしい美しさを放っています。
一方、ルッジェーロ王の間では、動植物をモチーフにしたモザイク装飾が施されており、後のルネサンス時代に整えられた空間も見どころの一つ。かつての支配者たちが築いた栄光の面影を感じることができるでしょう。
宮殿では、タンクトップやミニスカートなど露出の多い服装では入場できません。そのため、見学時は適切な服装を心がけることが大切です。
スポット名 | ノルマン王宮 |
住所 | |
アクセス | パレルモ中央駅から徒歩20分 クアットロ・カンティから徒歩10分 |
料金 | €15.50(約2,600円) |
02|モンレアーレ大聖堂
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モンレアーレ大聖堂は、12世紀に創建された教会建築です。アラブ、ビザンツ、ロマネスク文化が結集した傑作で、2015年にはユネスコの世界遺産となりました。
パレルモのパラティーナ礼拝堂とよく似ていますが、より豪華なモザイクが特徴です。祭壇上部に描かれたイエス・キリスト像をはじめ、「アダムとイブ」や「ノアの箱舟」など、聖書の重要なエピソードがモザイクで表現されています。
また、大聖堂に隣接する修道院の中庭は、イスラム風の柱や噴水がエキゾチックな雰囲気。多民族の文化が混じり合い、シチリア島の複雑な歴史を伝えています。堂内後方の階段からテラスに上ると、赤い屋根瓦が連なる旧市街と青いティレニア海のコントラストが目に飛び込んでくることでしょう。
スポット名 | モンレアーレ大聖堂 |
住所 | |
アクセス | パレルモのインディペンデンツァ広場から389番のバスで45分 |
料金 | 大聖堂は無料 回廊付き中庭は8€(約1,300円) |
03|神殿の谷(アグリジェント)
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神殿の谷は、アグリジェントにある考古学遺跡です。敷地の広さは1,300ヘクタール、古代ギリシアの遺跡としては、ヨーロッパ最大の面積を誇ります。
紀元前6世紀から建設された神殿跡から感じられるのは、古代建築の技術の高さ。保存状態がよいコンコルディア神殿、巨大な柱が残るヘラクレス神殿など、大きなスケールに圧倒されるでしょう。
神殿の谷は、イタリアの春を象徴する場所の一つでもあります。春になると、周囲に広がるアーモンドの木々が一斉に白い花を咲かせ、青い空に映えて神殿跡を彩る様子は古代と現代を結ぶ風景です。
神殿遺跡は敷地内に点在しているため、歩きやすい靴が必須。シチリア島特有の乾燥した気候で空気も非常に乾燥しているため、飲み物をもって散策することをおすすめします。
スポット名 | 神殿の谷 |
住所 | |
アクセス | アグリジェント駅からバス1・2・3番で約30分 |
料金 | 17€(約3,000円) |
04|カサーレの古代ローマの別荘(ピアッツァ・アルメリーナ)
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カサーレの古代ローマの別荘は、ピアッツァ・アルメリーナにある4世紀の遺跡です。中庭を中心に、大小40もの部屋が連なる構造になっています。邸宅の所有主は、古代ローマ帝国末期に競技場で使われた動物たちを輸入して財を成したという説が有力です。
カサーレの古代ローマ別荘を世界的に有名にしたのは、床に残るモザイクで、ギリシア神話や叙事詩のシーンがリアルに描かれています。1600年前の古代ローマ時代の女性たちがビキニに似た衣装でスポーツに興じる姿がリアルに表現。当時の女性たちの活発な生活の一端を伝えており、古代ローマ文化の奥深さと普遍性を物語る貴重な遺産となっています。
ピアッツァ・アルメリーナからカサーレの古代ローマの別荘に向かうバスは、観光シーズンでも1時間に1本の運行。バスを使って訪れる場合は、運行時間を事前に確認しておきましょう。
スポット名 | カサーレの古代ローマの別荘 |
住所 | |
アクセス | ヴィッラ・アルメリーナのファルコーネ・ボルセッリーノ広場からバスB線で約30分 |
料金 | 14€(約2,400円) |
05|タオルミーナ
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タオルミーナは、イオニア海とエトナ火山を一望できる景勝地です。コバルトブルーの海と雄大なエトナ山の頂は「イタリアの楽園」と呼ばれるほど美しい景色。避暑や避寒を目的に世界の富裕層がやってきます。
紀元前3世紀に建てられたギリシア劇場は、タオルミーナのシンボル。古代から現在まで使われ続ける歴史ある舞台で、観客席に座ると、舞台の円柱越しに広がる風景が楽しめます。一方、町の高台にある市民公園は、地元の人や観光客の憩いの場。色とりどりの地中海植物が植えられたテラスからは、晴れた日に対岸のカラーブリア州まで望むことができます。
町の中心にあるウンベルト通りには、ブランドショップやカフェが並び、まるでファッション雑誌の世界を歩いているような気分になるでしょう。地中海を眺めながらのショッピングや本格イタリアンコーヒーでの休憩を堪能してみてはいかがでしょうか。
スポット名 | タオルミーナ |
アクセス | |
料金 | ギリシア劇場の入場料は14€(約2,400円) |
06|オルティージャ島
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オルティージャは、シラクーサから2本の橋でつながる小さな島です。イオニア海に細く突き出るような独特の地形により、島全体が海に囲まれた絶好のロケーション。どこを歩いてもイオニア海の深い青色を心ゆくまで満喫できます。
オルティージャの中心にある大聖堂の南側にあるのは、サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会です。教会内では、バロック美術の巨匠カラヴァッジョの傑作『聖ルチアの埋葬』を鑑賞できます。
さらに、海岸沿いから突端にあるマニア―チェ城塞を散策すると、海風を感じながらフォトジェニックな瞬間を堪能できるところもポイント。バロック様式の町並みを歩きながら、地元産の食材が並ぶ市場を見学するのもオルティージャの楽しみの一つです。
また、町の道は迷路のように張り巡らされているため、散策をするときはマークとなる建物や店を覚えておくことをおすすめします。
スポット名 | オルティージャ島 |
アクセス | |
料金 | 入島は無料 |
07|ノート
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ノートは、シチリア南東部にあるバロック様式の町です。1693年の大地震で町が崩壊した後、バロック期の建築家たちによって都市計画が進み、今なお壮麗な景観を保っています。
「はちみつ色の刺繍」とも称される町並みは、クリーム色の石造建築に繊細な装飾が施され、まるで屋外美術館のような統一感のある美しさ。特に春から初夏にかけての季節は格別で、5月の花の祭典「インフィオラータ」では、メインストリートが色とりどりの花びらで描かれた巨大な絨毯で埋め尽くされます。
観光のハイライトといえば、大聖堂や市庁舎広場、サン・カルロ・アル・コルソ教会など、町のシンボルにもなっているバロック建築の傑作です。散策の合間には、バロックの邸宅が並ぶニコラチ通りへ。軒下におしゃれなカフェが並び、町並みを眺めながら休憩できます。
ノートでは、近隣のモディカ特産のチョコレートを扱う専門店も多く、町歩きと一緒にショッピングも楽しめるところも魅力です。ただし、美しい石畳の道には坂道や階段が多いため、歩きやすい靴での散策をおすすめします。
スポット名 | ノート |
アクセス | シラクーサから電車で約40分 |
料金 | 大聖堂見学は無料 |
08|エトナ山
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エトナ山は、標高約3,300メートルの地中海沿岸で最も高い火山です。活動頻度はヨーロッパ随一。古代より神々の怒りの象徴とされ、約50万年前から続く火山活動はギリシア神話にも関連づけられてきました。2013年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、地質学的にも貴重な存在とされています。
エトナ山観光の拠点となるのは、南側斜面を通る自動車道です。道路は標高約1,900mのサピエンツァ避難所まで到達でき、エトナ山散策の入り口となっています。さまざまなアクティビティに参加できるほか、標高2,500mまでロープウェイで上ることも可能。真夏でも寒さに対応できる服装と、歩きやすいトレッキングシューズで登るようにしましょう。
また、気候や火山活動の状況によって、入山できないこともあります。訪問前には天候と火山警戒情報の確認が不可欠です。こちらのサイトでロープウェイ運行の有無をはじめとする情報をチェックしてから出発することをおすすめします。
スポット名 | エトナ山 |
住所 | |
アクセス | カターニア駅からASTバスで約2時間 |
料金 | 公園入場無料・ロープウェイは52€(約9,000円) |
09|カターニアの市場

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カターニアの市場は、地元産の食材が売られている青空マーケットです。言い伝えによれば、カルロ・アルベルト広場の市場の起源は中世にまでさかのぼります。何世紀もの間受け継がれてきた伝統として、市場名物の掛け声や値段のやり取りがあり、これらはイスラム文化の風習に由来するものです。
「フェラ・オー・ルーニ」は、「月曜日の市場」という意味を持つカターニアで最も有名な市場。その名の通り、かつては月曜日に開催されていましたが、現在では月曜日から土曜日の午前中に開催されています。市場では、シチリア島の魚介類が並ぶほか、地元の食材を使ったストリートフードも豊富。特に素材本来の旨味を楽しめる人気の魚介類のフライは絶品です。
市場は混雑することが多いので、貴重品は分散して持ち、リュックサックは前に抱えるなど、スリ対策をしっかりと行いましょう。
スポット名 | カターニアの市場 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄ステシコロ駅から徒歩5分 |
料金 | 無料 |
10|カンノーロの名店 イ・セグレーティ・デル・キオストロ
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イ・セグレーティ・デル・キオストロは、伝統的なシチリア菓子カンノーロの名店です。「修道院の秘密」という名の通り、サンタ・カタリーナ修道院に伝わるレシピを使って作られています。
カンノーロは、揚げた生地を筒状にしてリコッタチーズをベースにしたクリームを詰めたボリュームタップリのお菓子です。かつてはキリスト教関連の祭日にだけ食べられていた特別なものでしたが、現在では町中のバールなどで楽しめる庶民的なスイーツとなっています。
店はかつて修道院であった建物の中にあり、歴史を感じさせるアンティーク調のインテリアが魅力的。テイクアウト専門ですが、修道院の中庭にあるベンチでゆっくり味わうことも可能です。カンノーロのほかにも、フルーツの形に精巧に作られたマジパン菓子「フルッタ・ディ・マルトラーナ」も人気があります。見た目の美しさと上品な甘さがあるので、お土産にもおすすめです。
スポット名 | イ・セグレーティ・デル・キオストロ |
住所 | |
アクセス | パレルモ駅から徒歩で約10分 |
料金 | 菓子店入店は無料(サンタ・カテリーナ修道院見学は有料) |
シチリア島の隠れた魅力!穴場観光スポット3選
地中海に浮かぶシチリアは、長い時を経て育まれた自然と文化が息づく島です。歴史的な舞台としても数多くの映像作品に登場し、シチリア島ならではの景観が世界の注目を集めています。
よく知られた観光名所に加え、観光客の少ない静かなエリアにも足を運んでみると、この土地が持つ奥深い魅力に気づかされるでしょう。
ここでは、シチリア島の意外性に富んだスポットを紹介します。
01|驚異の部屋
驚異の部屋とは、パレルモの旧市街にある古い建物から偶然発見された、美しい青色の部屋のことです。19世紀に建てられた邸宅の修復作業中に見つかり、その独特な魅力がSNSで話題を呼んでいます。
青い部屋があるのは、パレルモ大聖堂から徒歩約5分の距離に位置する建物。修復作業中に壁の漆喰がはがれ落ちると、青色や無数のアラビア文字が姿を現しました。まるで『千夜一夜物語』の一場面に迷い込んだかのような、幻想的でミステリアスな空間です。
最も大きな謎は、この部屋が何のために作られたのかということ。宗教的な儀式や瞑想のための空間だったのではないかと推測する研究者もいますが、その真相は今なおベールに包まれています。
現在は個人所有のため見学は完全予約制となっており、公開日程も不定期です。訪問を希望する方は、公式サイトで公開スケジュールを必ず確認することをおすすめします。
スポット名 | 驚異の部屋 |
住所 | |
アクセス | パレルモ駅から徒歩で約15分 |
料金 | 10€(約1,700円) |
02|エーリチェのロープウェイ
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エーリチェのロープウェイは、トラーパニとエーリチェを10分ほどで結ぶ交通手段です。ゴンドラの窓からは、塩田やエガディ諸島、さらにはトラーパニの町が一望でき、風景を楽しみながら移動できます。
標高750mのサン・ジュリアーノ山頂に佇むエーリチェは、古代から神聖視されてきた場所とされてきました。石造りの中世の街並みは、まるで時が止まったかのような神秘的な雰囲気を醸し出しています。また、晴れた日のノルマン城からアフリカ大陸まで見渡せるパノラマは圧巻です。
ロープウェイは日暮れ時も運行しており、条件が合えば、美しい夕日が海に沈む壮大な景色を堪能できるでしょう。運行時間は季節によって変わるため、訪れる前に最終便の時間を確認しておくことをおすすめします。
スポット名 | エーリチェのロープウェイ |
住所 | |
アクセス | トラーパニのヴィットリオ・エマヌエーレ広場から203番のバスで約20分 |
料金 | ロープウェイの片道:6.5€(約1,110円) 往復:11€(約1,880円) |
03|マヨルカ焼きの階段(カルタジローネ)
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マヨルカ焼きの階段は、142段すべてが手描きのマヨルカ焼きで装飾された階段です。一枚として同じデザインはなく、アラブ風の幾何学模様からバロック、現代に至るまで、シチリア陶器の歴史を辿るアートギャラリーさながら。頂上には、階段名の由来となった「サンタ・マリア・デルモンテ教会」が佇んでいます。
カルタジローネはシチリア島でも名高い陶器の町で、バロック様式の町並みには色とりどりの陶製タイルが点在しています。夏には、町の守護聖人ジャコモに捧げられる祭りが開催され、階段に並べられた数千ものオイルランプが炎の光で巨大な絵が描き出される光景は圧巻です。
階段の麓や周辺には、個性豊かな陶器店が軒を連ねており、お土産探しにも最適なスポットと言えるでしょう。
スポット名 | サンタ・マリア・デルモンテの階段 |
住所 | |
アクセス | カルタジローネ駅からタクシーで6分 |
料金 | 無料 |
理想のシチリア島旅行へ!おすすめ観光スポットを訪れよう

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本記事では、シチリア島の観光スポット13選をご紹介しました。シチリア島は、どの季節に訪れても魅力が尽きることなく、短期間でも十分に楽しめる場所が詰まっています。ぜひ、この記事を参考にして、理想のシチリア島旅行を計画してみてください!
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