【コスパ最強】MSCが運航する地中海クルーズの驚きの旅行代金を解説!

MSCの地中海クルーズが「コスパ最強」のワケ

Pixabay
MSCの地中海クルーズが「コスパ最強」を実現している背景には、日本の規制や税制、そして地中海周辺国の制度の違いが深く関わっています。これにより、MSCクルーズの地中海航路は、日本国内のクルーズよりもかなりお得に乗船できるケースが多いのです。
ここでは、カボタージュ規制や税金の観点から、日本と地中海のクルーズ事情を比較し、その理由を解説します。
地中海クルーズと聞くと、「ヨーロッパだから高いのでは?」と思う方が多いかもしれません。「なぜ、これほどリーズナブルな価格を実現できるのか」その理由を知ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。
カボタージュ規制とは何か? 日本と地中海の違い

まず押さえておきたいのが「カボタージュ規制(カボタージュ法)」という制度です。
カボタージュ規制とは、国の内航(国内)航路を外国籍船舶が運航することを制限・禁止する仕組みのこと。例えば、日本国内の港と港を結ぶ定期船を外国籍の船が運航してはならない、というのが典型的なカボタージュ規制です。
日本では、海上運送法などにより国内航路のカボタージュが厳しく管理されています。日本でクルーズを行う場合、以下のいずれかの方法を取らなければなりません。
- 日本籍に変更する
- 外国籍船舶でも特別な許可を得る
- 日本の港を出発し、海外(外国の港)を経由して、日本には戻らない形にする(厳密にはカボタージュに当たらないルート)

EU内や地中海沿岸の航行には、日本ほど厳格なカボタージュ規制は適用されていません。地中海を囲むイタリア、スペイン、フランス、ギリシャなどの国々は、EU加盟国またはその関連国であり、加盟国同士では、移動が比較的自由です。
船舶の往来も各国間の共同ルールに基づいて行われるため、地中海では規制が緩和され、航路設定の選択肢が広がります。これにより、イタリア船籍やパナマ船籍などの外国籍の船舶は、地中海沿岸を周遊する航路を柔軟に設定しやすくなるのです。
一方、日本国内発着のクルーズでは、外国籍の運航には規制をクリアするための追加手続きや許認可が必要となり、希望する航路を組めないことも。運航会社にとって、こうした規制面での自由度がコスト削減の大きな要因となります。
港湾使用料や税制の違い
次に大きな要素として挙げられるのが、港湾使用料(寄港料)や税金の違いです。
クルーズ船は、各港に寄港するたびに港湾使用料や諸税を支払わなければなりません。乗客数や船の大きさ、寄港回数に応じて課されることが多く、さらに燃料費や物価水準、人件費、食材のコストなども影響します。特に、日本の港湾使用料は世界的に見ても高いとされており、日本で運航する場合は全般的にコストが高くなる傾向があります。
一方、地中海周辺は、EU内での競争が活発で、観光大国が多いため、クルーズ客を積極的に呼び込むための準備体制が確立されています。各国では観光立国としての意識が高く、税制優遇や観光促進策を積極的に実施している地域もあり、クルーズ業界にとって魅力的な環境と言えるでしょう。
さらに、ヨーロッパ内部での流通網が充実しており、物流コストも低いため、クルーズ船の運航コストも抑えやすくなっています。
MSCクルーズが地中海でコスパを発揮できる理由

クルーズ業界においては「船をいかに稼働させるか」が重要なポイントです。稼働率が高いほどコストを乗客数で分散でき、結果的に安価なクルーズ料金が実現します。
イタリア発祥のMSCクルーズは、ローマ、ジェノバ、バルセロナ、マルセイユ、アテネなどの主要都市を効率良く結び、常に高い稼働率を維持しています。また、MSCクルーズは、イタリアらしいホスピタリティや食文化を強みとしつつ、船内の言語やサービス対応をグローバル化。ヨーロッパ各地のみならず、世界中から幅広い乗客を集めることに成功しています。
運航コストは、欧州の港や地中海の船籍・税制を活用することで抑制され、「コストパフォーマンスに優れたクルーズ」の選択肢が広がるのです。
注目すべきは「ショートクルーズ」。数日間だけ船旅に乗り、数日間の船旅をホテル代わりに、また移動手段とすることで、航空機や鉄道を使うよりもコストを抑えられる場合が多いです。
さらに、船内には快適な客室があり、食事はレストランやビュッフェが充実。エンターテイメントも豊富で、移動中も退屈することはありません。限られた休暇や予算でも、船内で贅沢な雰囲気を満喫できるのが、ショートクルーズの魅力です。
東地中海と西地中海、それぞれの魅力
ここでは、「東地中海と西地中海、どちらのルートが自分に合っているのか?」と迷っている方に向けて、それぞれの地域の特徴や魅力的な寄港地をご紹介します。
ご自身の旅行スタイルにぴったりなルートを見つけるための参考として、ぜひご覧ください。
東地中海ルートの魅力

東地中海ルートの魅力は、「古代の歴史と自然が織りなす絶景を楽しめる」点にあります。エーゲ海に浮かぶギリシャの島々や、アドリア海沿岸のクロアチア・モンテネグロなど、古代から中世にかけての歴史を色濃く残しつつ、海の美しさが映えるエリアが多いのが特徴です。
ギリシャのサントリーニ島は、白い壁と青い屋根のコントラストが生み出す圧巻の景観で知られています。断崖絶壁に並ぶ家々と、透き通るような青い海。その風景を見るだけで、日常の喧騒から解放される特別な感動を覚えます。
また、クロアチアのスプリトやドブロブニクでは、中世の城塞や古代ローマ時代の建築が街全体に点在。古代の街並みとともに過去の時間が息づいているのを感じられます。
さらに、ベネチアやバーリなどのイタリアの港町は、東地中海クルーズの定番の寄港地です。ベネチアは、縦横に走る運河をゴンドラが行き交い、「水上都市」として世界的に知られています。石畳と白壁の建物が美しいバーリでは、南イタリアならではの穏やかな雰囲気を満喫できるでしょう。
西地中海ルートの魅力

西地中海は、スペイン・フランス・イタリアという、ヨーロッパを代表する観光大国が隣接しているエリアです。バルセロナ、マルセイユ、ジェノバなど、大都市からリゾート地まで、バラエティ豊かな寄港地が揃っています。さらに、各国の食文化を一度に味わえるため、グルメ好きにもおすすめのルートです。
スペインのバルセロナは、ガウディの建築や地中海のビーチが観光客を魅了する活気ある都市。ランブラス通りでのショッピングや、カタルーニャ料理を楽しむこともできます。フランスのマルセイユは、歴史ある港町とスタイリッシュな近代建築が特徴。海沿いに広がる旧港エリアは、散策するだけでも絵になる風景を満喫できます。イタリアのジェノバは、中世以来海運で栄えた歴史を今に伝える街で、カラフルな建物が並ぶ旧市街やヨーロッパ最大級の水族館など、見どころが豊富です。
アートや建築、美食、ショッピングと魅力が詰まった西地中海ルートは、まさに理想的な旅行先と言えるでしょう。
おすすめショートクルーズ6選
ここでは、MSCクルーズの「コスパ最強ショートクルーズ」を6つご紹介します。
いずれも、ヨーロッパ旅行の途中で組み込みやすいスケジュールばかり。航空券やホテルを手配する前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
※ 2025年1月16日時点での空席と価格の情報です。詳しくはたびチャットまでお問い合わせください。
1.ジェノバ発〜マルセイユ着(1泊)

• 料金目安:1名あたり13,500円〜
• 使用客船:MSCムジカ
• 出発日:4/25
まず最初にご紹介するのは、イタリアのジェノバからフランスのマルセイユへ向かう1泊クルーズ。たったの1泊で気軽に船旅体験ができるうえ、料金も1名あたり13,500円という驚きの安さです。ヨーロッパのホテルに泊まることを考えても破格で、しかも港湾税も含まれているので追加費用の心配も少なめです。
クルーズ中は移動時間も快適そのもの。MSCムジカは総トン数約92,409トンの中規模船で、アットホームな雰囲気が特徴です。船内にはレストラン、バー、プール、エンターテイメント施設などがそろい、短い時間でもしっかりとクルーズライフを満喫できます。ジェノバは中世から海運で栄えた歴史ある港町で、石畳の路地やカラフルな建物が立ち並ぶ旧市街が魅力的。マルセイユはフランス最大の港を誇り、新鮮なシーフードやブイヤベースを味わうチャンスもあります。
わずか1泊とはいえ、荷物を持ち歩く手間なく船内でゆったり過ごしながら国境を越えられるのはクルーズの大きなメリット。特に複数の国を飛行機や鉄道で移動する際には、移動そのものに疲れが出やすいですが、クルーズなら夜の間に移動して朝には次の目的地に到着。これほど楽な旅はありません。
2.マルセイユ発〜バレンシア着(2泊)

• 料金目安:1名あたり23,000円〜
• 使用客船:MSCオーケストラ
• 出発日:4/16
次にご紹介するのは、フランスのマルセイユを出発し、スペインのマヨルカ島(パルマ・デ・マヨルカ)とバレンシアを巡る2泊のショートクルーズ。料金は1名あたり23,000円と、これまた信じられないほどリーズナブルです。2泊の間にフランスとスペインの2か国を訪れることができるのは、クルーズならではの醍醐味と言えるでしょう。
使用客船はMSCオーケストラ。こちらもムジカと同じ約92,409トンの中型船で、落ち着いた雰囲気の船内が特徴です。マルセイユから地中海を渡って最初に到着するマヨルカ島は、リゾート地としても知られる美しい島。歴史地区の大聖堂や、地元のバルでタパスを楽しむのもおすすめです。最終目的地のバレンシアは、パエリア発祥の地として有名で、旧市街の街並みと近未来的な芸術科学都市が融合した独特の魅力があります。
たった2泊でこれだけ多彩な都市を回りつつ、食事やエンターテインメントまで付いてくるので、とてもお得感があります。フランスもスペインも一度に味わいたい!という方にはピッタリのショートクルーズです。
3.ローマ発〜バルセロナ着(2泊)

• 料金目安:1名あたり29,000円〜
• 使用客船:MSCオーケストラ
• 出発日:4/16
こちらも2泊のショートクルーズですが、イタリアのローマ(正確にはチビタベッキア港)から出航し、ジェノバ経由でスペインのバルセロナへ向かうルートです。料金は1名あたり29,000円で、ローマとバルセロナというヨーロッパ屈指の人気都市を一挙に訪れることができます。
出発地のローマでは、コロッセオやバチカン市国など、見どころが集中しているので、クルーズに乗る前に少し早めに入って観光するのがおすすめです。ジェノバでは、旧市街の雰囲気を楽しんだり、新鮮な魚介グルメを味わったりと、また違ったイタリアの魅力に触れられます。終点のバルセロナは、ガウディ建築が点在し、芸術と文化の香りがあふれる大都市。サグラダ・ファミリアやグエル公園などを巡るほか、地元グルメのタパスやパエリアにもぜひトライしてみましょう。
ローマとバルセロナという有名観光地を結ぶ移動手段として、この2泊クルーズを選ぶのはかなり賢いプラン。飛行機や鉄道移動と違って、“移動時間”そのものがエンターテイメントに変わるので、旅の満足度がぐっと高まります。
4.アテネ発〜ベネチア着(3泊)

• 料金目安:1名あたり39,000円〜
• 使用客船:MSCアルモニア
• 出発日:10/30
こちらは、東地中海にフォーカスした、ショートクルーズです。航路は、ギリシャのアテネを出発し、クロアチアのスプリトを経由して、イタリアのベネチアまでを3泊で結ぶもの。クルーズ料金は、1名あたり39,000円です。
出発前には、ぜひアテネ市内観光をお楽しみください。パルテノン神殿やアクロポリスなど、古代ギリシャ文明を象徴する遺跡は必見。また、日程に余裕があれば、人気のサントリーニ島まで足を伸ばすのもおすすめです。
船はピレウス港を出航し、クロアチアのスプリトに到着します。街歩きでは、ディオクレティアヌス宮殿を中心に広がる歴史地区の圧倒的な存在感を堪能。最終地のベネチアでは、水の都として知られる美しい運河やサン・マルコ広場の荘厳な景色が旅の締めくくりを飾ります。
客船の「MSCアルモニア」は、大型船ほどの派手さはありませんが、その分リラックスして過ごしやすいと評判です。地中海の港町をゆったりと横断する旅は、非日常的な雰囲気を存分に満喫できるでしょう。
5.バレンシア発〜バルセロナ着(4泊)

• 料金目安:1名あたり62,000円〜
• 使用客船:MSCグランディオーサ
• 出発日:11/13
こちらは、スペインのバレンシアからフランスのマルセイユ、イタリアのジェノバを経由し、再びスペインのバルセロナへと戻る4泊のクルーズです。料金は1名あたり62,000円で、豊富な寄港地が魅力です。
バレンシアから出発後、まずはマルセイユへ。フランスでも独特の港町らしい風情を楽しみつつ、ブイヤベースなどのシーフードを味わえます。次にジェノバに立ち寄り、イタリアンの美食や歴史的な建築物を味わい、最後はバルセロナに帰港。4泊5日で3か国の主要都市を巡ることができ、少し欲張りな周遊をしてみたい方にぴったりです。
客船の「MSCグランディオーサ」は、MSCベリッシマと同クラスの最新鋭船で、乗客定員は約4,800名。船内には、多彩なレストランやエンターテイメント施設が揃い、夜はショーやライブを楽しめます。移動手段、宿泊費、アトラクションが全て込みでこの料金は、かなりお得と言えるでしょう。
6.バーリ発〜ローマ着(5泊)

• 料金目安:1名あたり64,000円〜
• 使用客船:MSCファンタジア
• 出発日:11/1
こちらは、イタリアのバーリからギリシャのコルフ、マルタのバレッタ、イタリアのメッシーナを経由し、ローマ(チビタベッキア)に到着する5泊のショートクルーズです。料金は1名あたり64,000円で、5泊分の宿泊、食事、移動が含まれており、コストパフォーマンスに優れています。
出発地のバーリでは、旧市街の石畳や素朴な港町の風情を楽しめます。次に訪れるギリシャのコルフ島は、エメラルドグリーンの海とヴェネツィアンスタイルの建築が美しい景観を作り出しているスポットです。続いて、マルタのバレッタへ。16世紀に築かれた要塞都市で、ユネスコ世界遺産に登録されている、歴史的価値が高い街です。さらに、シチリア島のメッシーナに立ち寄り、大聖堂などを見学。最終的にローマに到着し、クルーズ旅が締めくくられます。
乗船する「MSCファンタジア」は、クラシックで落ち着いた船内が魅力です。ヨーロッパ沿岸ならではの多文化が詰まったルートで、バラエティ豊かな景色と美食を堪能してみてはいかがでしょうか。
短期間で魅力を満喫!ショートクルーズの楽しみ方

Pixabay
ここでは、ショートクルーズを楽しむためのポイントをご紹介します。渡航前後の観光プランや航空券の手配方法、船内アクティビティについて事前に理解し、短期間で充実した旅を実現しましょう。
1. クルーズ前・後の観光プランを組み立てる
ショートクルーズは基本的に数泊の船旅なので、前後の陸路観光と組み合わせることがポイントです。クルーズ出発前や下船後のスケジュールをうまく活用し、自由度の高い旅行を楽しみましょう。
2. 航空券は片道ずつ手配してもOK
航空券は、往路・復路をを別々の都市で手配するオープンジョーでも問題ありません。クルーズの発着地に合わせてフライトを予約することで、無駄に戻ることなく、効率的に旅程を組むことができるでしょう。
3. 船内アクティビティをフル活用
クルーズ中は、プールやジャグジー、ショーやライブなどのエンターテイメントを楽しめます。移動時間であっても船内では飽きることがありません。短期間のクルーズだからこそ、事前にやりたいことをリストアップし、計画的に過ごすのがおすすめです。
まとめ 〜地中海クルーズで旅の幅を広げよう〜
地中海のショートクルーズは、一見“豪華客船”というと敷居が高く感じられますが、実は数万円から体験できるプランが数多く存在します。移動+宿泊+食事+エンタメがすべて一体化しているので、ヨーロッパを周遊するときの体力的な負担や、ホテル探しの手間を一気に軽減できるのも大きな魅力です。特にMSCクルーズはイタリア発祥のラインらしく、美食とエンターテイメントに力を入れており、お値打ち価格ながら満足度の高い船旅を実現してくれます。
東地中海の歴史と絶景を堪能するもよし、西地中海の大都市やリゾートをショッピング&グルメとともに楽しむもよし。短期間でも、いろんな国と街を巡りながら優雅なクルーズライフを体験できるのが“ショートクルーズ”ならではの贅沢です。
もし次回の海外旅行で「ヨーロッパを複数の国にわたって移動する」「限られた時間でなるべく多くの都市を楽しみたい」と思ったら、ぜひMSCクルーズを選択肢に入れてみてください。「こんなにお得だったの!?」と驚くようなプランが見つかるはずです。そして、船上で迎える朝や、海に沈む夕日を眺めながらのディナーは、ホテル宿泊では味わえない特別な思い出になること間違いなし。いつもと違う旅のスタイルで、地中海の魅力をたっぷりと満喫してみませんか?
以上、地中海クルーズのショートプランを中心に、MSCクルーズの魅力をたっぷりとご紹介しました。ぜひ、あなたの次のヨーロッパ旅行がより充実したものになるよう、参考にしていただければ幸いです。飛行機や列車での移動も楽しいですが、海の上でのんびりしながら、寄港地ごとに目と舌と心を潤すクルーズ旅行は、一度体験するとやみつきになるかもしれませんよ。どうぞ、素晴らしい船旅をお楽しみください!
